園(ソノ)3306
“ヤギとBTF!?”。
広島東洋カープからシカゴ・カブス(ナショナルリーグ 以下ナリーグ中地区)へ……。新天地へ移籍を果たした鈴木誠也選手(背27)。
そのカブスについて“ヤギとBTF!?”って……。人によってはふざけていると思われたかもしれない。
ちなみにヤギはカブスのマスコットキャラクターではありません(小熊です)。
そしてBTFは韓国の人気ヒップホップグループでもありません(こちらはBT“F”ではなくBT“S”)。
『Light』(2020年)?
ここから真面目に本題に!?
まずヤギについて。
カブスのプロ野球球団として誕生したのは何と1871年。
日本はまだ大政奉還(1867年)から明治時代に入ったばかりの時代。ちなみに1871年に廃藩置県が行われた同年にカブスは誕生している。
カブスはアトランタ・ブレーブス(ナリーグ東地区)と並びメジャーリーグ史上最古のチームでもある。
メジャー最多の優勝を誇るニューヨーク・ヤンキース(アメリカンリーグ 以下アリーグ東地区)やヤンキースの永遠のライバル ボストン・レッドソックス(アリーグ東地区)より先にカブスは創設されている。
何故ナショナルリーグ(ナリーグ)=国家と付けられたのか……。それはメジャー史を紐解くと分かります(だから歴史は面白い)。
現在の源流となるナリーグ&アリーグの2リーグ制となったのが1901年からだが、カブスはメジャー創世記に強豪チームとして君臨。
1906年に現在もメジャー最多タイのシーズン116勝を挙げナリーグ初優勝。この年こそ『アメリカシリーズ』に敗れたものの、1907年&1908年とナリーグ3連覇!
この時のカブスがチーム史上最大の黄金期である……。
120年前がチーム最盛期(このことを憶えておいてもらいたい)!?
その後は黄昏の時期を迎え、ヤギに辿り着く。
時は1945年。
第二次世界大戦最後の年にメジャーが行われていることに驚いた人もいるかもしれない。
この年カブスは1938年以来7年ぶり9度目のナリーグ制覇。
アリーグ覇者のデトロイト・タイガースとの間で行われた『アメリカシリーズ』の間で事件は起きた!?
敵地で2勝1敗と勝ち越し、意気揚々とリグレー・フィールドへ戻ってきたカブスだったが、何とカブスファンが1匹のヤギと一緒に入場しようとしたところカブス球団職員は拒否。
この時入場を拒否されたカブスファンが「リグレー・フィールドにヤギを入場させないようなカブスは二度とアメリカシリーズに勝てない」と言い放って球場を後にした。
現在ならどのスタジアムもヤギの入場は拒否されるだろう。それだけにリグレー・フィールドのカブス球団職員並び関係者には同情する……。
ただこの年含めアメリカ一を奪回していれば“昔とんでもないカブスファンがいてね……”とカブストリビアで終わってしまうところ、1945年はカブスファンに捨て台詞を吐かれた試合に黒星。結局3勝4敗で逆転負けを喫した……。
『ヤギの呪い』は翌年より威力を発揮!?
カブスは以来『アメリカシリーズ』はおろか、リーグ優勝自体も2016年まで71年も待たなければならない。
もうひとつのBTFはアメリカの映画『Back To The Future(以下BTF)』から。
『BTF』(1985年・1989年・1990年)はPartⅢまで公開され、僕も映画館に『BTF』を観に行ったくらい世界中で人気となったハリウッド映画。
ちなみに『BTF』は車型のタイムマシーンに乗ってマーティ・マクフライJr(マイケル・J・フォックス)が昔と未来へ旅に出るストーリー。
さて問題のシーンは『BTF PartⅡ』(1989年)。
2015年の未来に向かったマーティが目にした電光掲示板に驚くことになる!?
そこには“カブスが4連勝してアメリカシリーズ制覇!”と速報として伝えられていた為。
それくらいカブスは古豪であるものの、カブスがアメリカシリーズを制するのは”夢のまた夢”という……。アメリカ流ブラックジョークのネタに『BTFⅡ』でカブスはされています。
カブスと同じネタにされた有名なチームがクリーブランド・ガーディアンズ(アリーグ中地区)。
こちらはチームごと実在のモデルとして『メジャーリーグ』の映画に登場!
『メジャーリーグ』も『BTF』同様3までシリーズ化(1989年・1994年・1998年)。
ガーディアンズ(旧インディアンズ)が舞台になったのは2まで。
映画『メジャーリーグ』はコメディ映画であり、とんねるずの石橋貴明さんも『メジャーリーグ2』(1994年)にタカ・タナカとして出演。当時話題になりました!
上記のカブス同様ガーディアンズが弱かったから成立した映画だったのだが、何かのボタンの掛け違いなのか……、映画のフィクションからノンフィクションへガーディアンズ選手&チーム関係者が奮発。ガーディアンズは1990年代中頃から黄金時代に突入!
カブスに戻る。
『ヤギとBTF』のカブスは2016年に71年ぶりナリーグ優勝! 勢いそのまま何と『アメリカシリーズ』を108年ぶりに制覇!!
この時の様子について※『遂に訪れた! 夜明け!』というタイトルで認めています。
『BTFⅡ』を見ていたこともあり、カブスのアメリカ一がある意味メジャー史における事件だったことがここまでの文章を読んで分かってもらえると思う。
カブスの存在があるから、カープが日本一から37年遠ざかろうが、阪神タイガース(個人的にカブスのアイデンティティを引き継いでいるのはタイガースと思っているのだが。東京都を本拠地とするジャイアンツに対し過剰なまでにライバル視するところ含め)
が読売ジャイアンツと並ぶ古豪なのに日本一は1985年の一度。対戦成績でもジャイアンツに水をあけられ、戦慄でジャイアンツに大きく差を付けられようが、カブスの歴史を知ることで開き直ることができる。
そのカブスに鈴木選手は入団する。
カブスは現状チーム再建期であり転換期。
昨シーズンは71勝91敗ナリーグ中地区4位。この結果を受けてチームは優勝争いできるチームへ動き出し、鈴木選手にマーカス・ストローマン選手(背0)をニューヨーク・メッツ(ナリーグ東地区)獲得と、投打の主軸になりうる選手たちを獲得した。
それでも昨シーズンのナリーグ中地区覇者のミルウォーキー・ブルワーズ・試合巧者のセントルイス・カージナルスと渡り合えるとなるとまだ厳しいというのが……、僕のカブス評である。
ただ鈴木選手加入でブルワーズ&カージナルスと地区優勝争いできることを期待したい!
カブスは2016年にアメリカ一に輝いた時所属していた川崎宗則くんを筆頭に、日本人選手第一号の福留孝介選手(中日ドラゴンズ 背9)。田口壮オリックスバファローズ外野守備走塁コーチ(背81)に和田毅選手(福岡ソフトバンクホークス 背21)。藤川球児くんに1975年組の上原浩治さん&高橋尚成さん。
そして2年連続開幕投手を務めたダルビッシュ有選手(サンディエゴ・パドレス 背11)と総勢8名。鈴木選手は9人目となる。
鈴木選手加入でカブス戦を日本で観る機会が増えるだろう。
鈴木選手個人に留まらず、“チーム”としてカブスファンになったら、今回のコラムを書いた意味があると思います!
やはりベースボールはチームスポーツですので!!
※※追記鈴木選手はアメリカ現地7日(木)のブルワーズとの開幕戦に6番ライトで出場。
チームの逆転に繋がる初安打含め4打席中3度出塁。
2打数1安打とチャンスメークとしてカブス開幕勝利に貢献(5-4)。
上々のデビューとなった。
録画していたカブス戦の試合が見終わった関係で、1日遅れの投稿となりました……。



