園(ソノ)○○
『Kamakura』(1985年)
Southern All Stars
『2025年バン(版&盤)Southern All Stars(以下サザン)特集』も、いよいよ最終回!
〆は“5”年代のAlbumから『Kamakura』(1985年)をセレクト♪
1985年のリリース当時は聴いておらず、僕が『Kamakura』を初めて聴いたのは中学生の頃。ちょうど洋楽にも裾野を広げていた頃でしたね……。
『Kamakura』が2枚組(CD盤)ということで、The Beatles(ビートルズ)の同名タイトル『The Beatles(通称White Album)』と重ねてしまうことが当時からありました。ハイッ!
既に紹介した小貫信昭さん著『いわゆる「サザン」について』の音楽評も参照しながら、この時代のサザンについて文字を起こしていったのですが、両Album制作にあたり「音楽環境の変化」が挙げられます。
ビートルズは4トラック→8トラックとなり、メンバーが揃っての演奏を必ずしも要しなくなったこと。
そしてサザンの場合は、デジタル化と並行して打ち込み式の音楽も取り入れていくことが、『Kamakura』と前年リリースの『人気者でいこう』(1984年)にも表れている。
これはThe Checkers(チェッカーズ)やBOØWY(ボウイ)からも垣間見られ、1980年代半ば頃の日本Pops&Rock界に見られる現象でもある。
ここからは『Kamakura』のレビューを♪
有名な曲としては『Bye Bye My Love』。ひょっとしたら『Melody』(1985年)を挙げる人もいるだろうか?
僕が特に印象に残っているのが、オープニングを飾る『Computer Children』。
奇しくも1985年は任天堂さんの看板ソフト『スーパーマリオブラザーズ』が発売した年。
歌詞は、そんなコンピューター社会に取り込まれていく子ども(僕世代)を嘆いているような内容だけに、耳が痛い……。そしてこれは、その後も示唆している!?
そして原由子さんがボーカルの『鎌倉物語』は、今回紹介した『風のタイムマシンにのって』の“40年越しのAnother Song”のようにも感じた♪
全体を通して感じるのは、多くのリスナーが好む大義的な音楽というより、玄人好みの曲群ということ。
僕はサザンについて、Albumは映画Sound Trackの『稲村ジェーン』(1990年)、そして『世に万葉の花が咲くなり』(1992年)から入ったので、ある意味『Kamakura』は後追い!?
一通り『Kamakura』を聴いた当時の感想は「何か取っつきにくいAlbumでした……」だった。
今こうしてサザンのAlbum史を俯瞰したうえで見れば分かることだが、僕の場合、先に完成形の『世に万葉の花が咲くなり』を聴いてしまったこと♪
デジタル打ち込み時代の「機材環境の変化」の入り口に立っていた『Kamakura』は、確かに分が悪い!?
『Kamakura』VDR-9003-4
Dick1
1 Computer Children
2 真昼の情景(このせまい野原いっぱい)
3 古戦場で濡れん坊は昭和のHero
4 愛する(ひと)とのすれ違い
5 死体置場でロマンスを
6 欲しくて欲しくてたまらない
7 Happy Birthday
8 Melody(メロディ)
9 吉田拓郎の唄
10 鎌倉物語
Disc2
1 顔
2 Bye Bye My Love(U are the one)
3 Brown Cherry
4 Please!
5 星空のビリー・ホリディ
6 最後の日射病
7 夕日に別れを告げて ~メリーゴーランド
8 怪物君の空
9 Long Haired Lady
10 悲しみはメリーゴーランド
※写真は『Kamakura』VDR-9003-4より転載しました。

『Kamakura』リリース後、サザンは3年間の活動休止に……。
桑田さんは『Kuwata Band』を結成(メンバーからは松田弘さんが参加)。

次の時代へ向けての試行錯誤……。
『人気者でいこう』と『Kamakura』は、そんな時代の空気も含めて聴けるAlbumだと、今は感じています。
僕が個人的に重ねてしまうBandは、Mr.Children(ミスチル)。
『名もなき詩』(1996年)~Album『BOLERO』(1997年)前後の“あの空気”のように、作品の裏側に「試行錯誤の熱量」を感じたからです。
『1曲=1チャレンジ=自信』一つひとつを『糧』にしよう!♪!
~Let every song — every challenge — every bit of confidence —
become nourishment that helps you grow!♪!~
♪この記事は精査のうえ、晴れてフィールドに出荷しています♪
~I want readers to read with a sunny mind!~
By Tomoki Nohara and Grow Up Com



