野原鞆紀の読楽(どくがく)!♪!
~一日一歩~

『読楽~読んで楽しんでもらうこと!♪!~』。以上を念頭に綴ってい(生・活・行)きます!♪!

1963年 ~ビートルマニア!~  2023年執筆

園(ソノ)○○

 NHK『映像の世紀』バタフライエフェクト
~ビートルズの革命 赤の時代『のっぽのサリー』が起こした奇跡
~ビートルズの革命 青の時代 そしてルーシーは宇宙を行く

 まず番組を観る前の印象として浮かんだのは、
 赤の時代=『のっぽのサリー(Long Tall Sally(1956年)』♪
 青の時代=『Lucy In The Sky With Diamonds(1967年)』。
 いずれも玄人ならピンと来るビートルズの楽曲名が、そのまま時代の象徴としてタイトルに据えられている点だった。

 だが、それ以上に強い衝撃を受けたのは、新旧『映像の世紀』のワンシーンとしてではなく、メインテーマとしてビートルズを真正面から扱ったという事実である。

 番組は、ビートルズのメンバー自身の過去の発言を軸にストーリーが展開されていく。
 僕自身、『Anthology』を通して彼らの言葉に触れてきた世代なので、目新しさばかりではなかったが、それでも新たな発見があった。それは、ビートルズのメンバーも当時の【東西冷戦】という時代背景の煽りを受け、Elvis Presley(エルヴィス・プレスリー)同様に「兵役=入隊」の可能性が現実的に存在していた、という事実だ。この点は正直知らなかった。

 後当時アメリカに根付いていた【人種差別問題】についても疑問を投げかけていたが、そんなビートルズ メンバーの発言が僕が想像していた以上にアメリカに影響を与えたこと含め……。

 赤の時代は、イギリスを中心としたマッシュルームカット×襟なしスーツ=いわゆるアイドル時代として描かれる。

 一方で青の時代は、旧ソビエトを軸に一気に重苦しいトーンへと変わる。旧ソビエト社会においては、ビートルズでさえ【プロパガンダ】の対象として貶められ、【監視】と【自由の制限】が常態化した社会構造の中で、音楽そのものが否定されていく。内容は陰鬱で、正直観ていて気持ちが沈んだ。

 2022年、ロシアがウクライナへ突然侵攻したことは記憶に新しい。戦争はいまだ終結していないが、ウクライナ人だけでなく、ロシア国民にとっても、ウラジーミル・プーチン政権下では発言が規制され、下手をすれば拘束される社会が続いている。そんな社会が、果たして人の人生に彩りを与えるのだろうか。

 番組でも取り上げられていたが、旧ソビエト末期、国旗を振ることすら許されず、母国語まで規制されてきたエストニアの歴史を思えば、現在のウクライナの状況を他人事として見ている国は少ないはずだ。

 昨年、僕は※『連帯と祈り』を綴ったが、プーチンという存在は、曲がった歴史観に翻弄された”哀れな王様”だと感じていることを綴った。そしてロシア国民についても、旧ソビエト時代を扱った多くのドキュメンタリー作品に共通しているのは、怒りよりも【哀れみ】という感情だ。

 ※園(ソノ)3305『連帯と祈り』

 今回の※※『野原鞆紀の読楽!♪! ~一日一歩~(以下 読楽!♪!)』では、日本とイギリスという二つの国に焦点を当てたい。
 イギリスにとって1963年は、第二次世界大戦後のベビーブーム世代が社会の前面に現れた年だった。ジョン・レノンは後年、『Working Cass Hero』(1970年)という【プロパガンダ】ではなく【プロテスト】の歌で世に問いかけたが、ビートルズのメンバーは揃って労働者階級出身である。それまでのイギリスでは、労働者階級は一生労働者階級、王室や上流階級に生まれた者はエリート、という固定化された構造が当たり前だった。

 ※※執筆当時は旧『野原鞆紀の“一日一歩!♪!”』で記載していました。今回公開にあたり『読楽!♪!』に書き換えています。

 しかし1963年、ビートルズの登場によって状況は一変する。
“ビートルマニア”という言葉が生まれ、髪型はマッシュルームカット、ファッションは襟なしスーツへ。旧来の価値観を持つ人々から批判を浴びながらも、彼らは言葉の力とユーモア、時にブラックジョークを交え、それを跳ね返していった。

 この変化は男性だけに留まらない。女性もまた、ツイッギーカットにミニスカートというスタイルを通して自己表現の幅を広げ、市民権の獲得へと繋がっていく。興味深いのは、男性が次第にロン毛へ向かう一方で、女性は大胆に髪を短くするという、逆方向の流行が同時進行していた点だ。

 こうしたムーブメントが10代から20代前半の若者を発信源として広がったのが”1963年”。そしてその四半世紀後、”1988年”、日本でもまた別のムーブメントが10代を中心に起きることになる――。

※※※※写真は『The Beatles Get Back』VWDS7361&『The Beatles ザ・ビートルズ解散の真実』ISBN978-4-7816-1272-0&『Imagine』(映画版)DL-72655より転載しました。

 個人的には、1990年代の『Anthology Project』でビートルズの真実は一度語り尽くされた感もあったが、21世紀に入って以降も、その物語は更新され続けている。

 ※※※※ 2025年加筆分!
 先月には30年の時を経てAlbum『Anthology4』がリリースされ、同時にDisney+さんで映像版の新エピソードが配信された。  さらに、ジョン・レノンが凶弾に倒れるまでの最後の10年間を追ったドキュメンタリー映画『夢と創造の果てに ジョン・レノン 最後の詩』も公開されている。

 1988年公開のドキュメンタリー映画『Imagine』から37年……。
 ビートルズ、そしてすぎやまこういち氏の『ドラゴンクエスト』シリーズの音楽は、時代を越えて、永遠に時間の円環を描き続ける存在なのだろう。

2023年6月24日(土)~6月25日(日)執筆

+2025年12月22日(月)~12月23日(火)追記&修正

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By Tomoki Nohara and Grow Up Com

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