園(ソノ)〇〇
“灼熱の中、繰り広げられた大会!?”。
1994年に開催された『Fifaワールドカップ(以下ワールドカップ)アメリカ大会』を回顧したうえで、まず浮かんだことだ。
その“灼熱”と称したアメリカだが、これは1994年の話……。ここ2~3年は世界的に【地球“温暖”化】という言葉を超えて【地球“沸騰”化】とも称される時代……。半年前の段階で、読者から「ここ数年のような環境下に置かれないかもしれないのに、“悲観的に物事を語るな”」とお𠮟りを受けるかもしれない。
ただ、2025年の夏に日本含む北半球で起きた“異常気象”を照らし合わせてみると、そう言わざるを得ないだろう……。
そのアメリカだが、実は”国”レベルではなく、”クラブ”レベルで『Fifaクラブワールドカップ(以下クラブワールドカップ)2025』が開催された。
『クラブワールドカップ』は元々、サッカーの2大大陸であるヨーロッパ王者VS南米王者が世界王者を決める大会として、1960年に開催された『インターコンチネンタルカップ』が源流。当初はヨーロッパ&南米を行き来するホーム&アウェイで雌雄を決していたが、過激なサポーターなど治安面の問題から、1981年以降“中立地”である日本で、トヨタ自動車の冠が付いた『トヨタカップ』としてリニューアルされた(1981年~2004年)。
その後、他大陸にも門戸を広げようという声が高まり、2005年からは6大大陸の王者に開催国枠を加えた7クラブで争われる大会へと規模が拡大した。
何故ここまで国レベルの王者を決める『ワールドカップ』とともに、クラブチャンピオンを決める『クラブワールドカップ』を取り上げたのかと言うと、かつては“国版”の大陸チャンピオンを決める大会として『コンフェデレーションズカップ(以下コンフェデ)』があったからだ。
これは今大会のように北中米で3国共催となる為、初の共催だった2002年の『ワールドカップ日韓大会』を例にすると分かりやすい。『コンフェデ』はワールドカップ開催年前年に“プレ大会”として各大陸王者+開催国が集い開催。アジアなら『AFCアジアカップ』王者が参加し、日本も開催国枠として出場した2001年の他、『コンフェデドイツ大会』(2005年)、『コンフェデブラジル大会』(2013年)にアジア王者として出場している。
そのコンフェデも『コンフェデ ロシア大会』(2017年)をもって終焉……。その代替として始まったのが『クラブワールドカップ2025』である。
『ワールドカップ』も『ワールドカップ北中米大会』から32ヵ国→48ヵ国へ過去最大の出場枠アップ。当初は16グループ×3ヵ国のポットでのグループリーグ案だったものの、世界中から反対論を受け(僕も反対でした)、12グループ×4ヵ国のポット制で決着。先月、現地5日(金)に『組み合わせ抽選会』が行われている。
ただ『クラブワールドカップ2025』は、どうあがいても大会の意義を見出しにくかった……。
大会概要も、6大陸のクラブチャンピオンに加えて、Fifaの算出する『クラブランキング』により32クラブがアメリカに集った。
中には2021年の大陸王者のクラブも出場!? 『Jリーグ』含むクラブリーグを嗜んでいる人を中心にご存じだと思うが、4年という歳月は選手の大半が入れ替わるくらい激しい。これが世界なら、より流動的となる。
Fifaの思惑としては、毎年ヨーロッパで繰り広げている『UEFAチャンピオンズリーグ(以下CL)』の熱戦を他の大陸でも+商業的収入も——ということだろうが、問屋が卸さなかった!?
当然だろう。新加入の選手たちは連携云々の前に、いきなりぶっつけ本番!? ヨーロッパなど『秋春制』シーズンの国々は、貴重な身体を休める機会を奪われる。4年に一度の『ワールドカップ』は、そんな時間を奪われても余りある国の名誉と魅力が詰まっている。だが今回の『クラブワールドカップ2025』には、それが薄かったと感じざるを得ない。
この大会はチェルシー(イングランド)がパリ・サンジェルマン(フランス)を3-0で下し、フォーマット変更後初の王者に!
しかし、その代償をチェルシーはまもなく国内リーグ『プレミアリーグ』で払うことになる!
リーバイ・コルウィル選手&コール・パーマー選手が長期離脱に陥るなどケガ人も続出……。両者はともにイングランド代表。クラブ&代表にとっても大きな代償を払うことになった。結局はロクに心身のコンディションを整えることができなかったことが、最大の理由だろう……。
そして冒頭の暑さ対策である。1994年時点でも“灼熱”の中、酷い場合は真夏の昼間に開催されるなど、選手のコンディションは二の次という感じさえした……。
カナダ&メキシコを含む大陸間移動は、時差も含め『ワールドカップ日韓大会』の比ではない!?
32年後、今回はメキシコ&カナダを加えた『ワールドカップ北中米大会』として帰ってくる。
カナダは初の『ワールドカップ開催』!
アメリカは前大会(1994年)で、暑さにより足をつる選手も続出。雌雄を決するFinalも、夏の太陽に照らされながらブラジルVSイタリアで行われ、0-0のまま決着がつかずPK(ペナルティキック)戦に。PK戦の末、ブラジルに勝利の女神が微笑んだ。
奇跡的な活躍を見せたロベルト・バッジョ、そして驚異的なカムバックを果たしたフランコ・バレージの奮闘も空しく、アズーリ(イタリア代表の愛称)は散ることとなった……。
そのイタリアも今回の『ワールドカップ北中米大会』では、未だ本大会出場を決められていない。今年3月のヨーロッパ・プレーオフを勝ち抜かなければならない。このプレーオフを勝ち上がれなければ、それこそ悲劇である!
メキシコは最多3回目の開催国。初回(1970年)はペレ(ブラジル)の最後の雄姿! 2回目はディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン)が躍動し、『〇〇の大会』とワールドカップ史に刻まれている。3回目も、続けてヒーローの冠が付く大会として歴史に残るのだろうか?
ここまで批評も交えたサッカーレビューを綴ってきたが、冬『ミラノ・コルティナ大会』、春『ワールドベースボールクラシック(WBC)』を経て、国際大会の〆括りとして夏に迎える『ワールドカップ北中米大会』!
僕が望むのは、選手たちが万全のコンディションで迎える——そのうえでのガチンコの決戦!
それは別に僕個人の願望ではなく、世界中のサッカーファンが抱いている感情だろう!
※写真は『北中米ワールドカップ 出場決定42/48 選手名鑑&出場国ガイド』雑誌29891-1/1より転載しました。


プレーオフ枠を除けば42/48まで出揃った。
本大会まで半年……、ここから各国まず文字どおり代表入りをかけてしのぎを削る!
そんな時期だからこそ、“推しの選手”を見つけて追いかけてみるのもサッカーの魅力♪
応援の醍醐味が、一気に上がるよ♪♪
2025年12月21日(日)~2025年12月23(日)
+2026年1月2日(金)追記&修正
♪この記事は精査のうえ、晴れてフィールドに出荷しています♪
~I want readers to read with a sunny mind!~
By Tomoki Nohara and Grow Up Com



