園(ソノ)○○
“迷走した4年……”。
前大会『Fifaワールドカップ(以下ワールドカップ)カタール大会』閉幕後からのセレソン(ブラジル代表の愛称)を形容すると、まず浮かんだ言葉である……。
自国開催の2大会は、1950年の【マラカナンの悲劇】……。
そして僕もリアルタイムでテレビ観戦した、ドイツ代表相手に屈した1-7という信じがたいスコアで終焉を迎えた2014年の【ミネイロンの惨劇】……。
この時はベスト4!
以降、ブラジルはベスト8の壁に跳ね返され続けている……。
・『ワールドカップロシア大会』(2018年)
→ベルギー代表に1-2。準々決勝敗退……。
・『ワールドカップカタール大会』(2022年)
→クロアチア代表にPK戦の末、再び準々決勝で大会を去った。
※補足だが、もし日本代表=サムライブルーが過去2大会でベルギー&クロアチアに勝っていれば、準々決勝でブラジルと相対していた可能性があった!?
つまり、ブラジルは“サッカー王国”でありながら、近年の『ワールドカップ』では【ベスト8の壁】に跳ね返されている。
そして日本代表が目指す【ベスト8の壁】とは、まったく意味合いが違う。
日本にとっては、まだ越えたことのない壁……。
しかしブラジルにとっては、本来なら越えて当然と見られる壁。
ただ冒頭に記したとおり、今大会は「ベスト8に進出できれば『御の字』!」と戦前評価しています……。
その理由をこれから認めたい!
『ワールドカップカタール大会』後、チッチ監督が退任……。
しかしここから迷走に次ぐ迷走に陥り、2023年のラモン・メネゼス→フェルナンド・ジニスはいずれも『暫定監督』!?
2024年にドリヴァウ・ジュニオールが、ようやく『監督』という肩書で就任も、1年後の2025年に宿敵アルゼンチンに1-4と『ワールドカップ北中米大会南米予選』で大敗したことで解任。
そして現監督のカルロ・アンチェロッティが就任。
アンチェロッティ監督は、母国イタリアのACミラン&レアル・マドリード(以下レアル スペイン)など、ヨーロッパのクラブシーンで幾多の栄光を齎した名将。
その名将がブラジル代表監督として指揮を執る第一報を知った際は、少なからず驚きました!?
約1世紀ぶりとも言われる、ブラジル人以外の監督就任。これはサッカーの母国 イングランド代表に匹敵するトピックだろう。
ここまでブラジル代表について、選手の名前が出てこず!?
『監督人事』がトップに出てくる異常事態!?
少なくとも4年前までは、セレソン=サンバの如く、個の閃き、観る者を魅了する攻撃の美学だった。
ただ、これもマスゲームのようにスペースを埋め、ダイナミズムを持って稼働する現代サッカーにおいては、分が悪い!??
5月18日(月)に本大会に挑む26名のメンバーが発表されたが、トップニュースはネイマール選手(サントス ブラジル)の『電撃復帰』!
ブラジル代表も、昨今の過密日程の【弊害】の例に漏れず……、ロドリゴ・ゴエス選手(レアル スペイン)&エステヴァン・ウィリアン選手(チェルシー イングランド)がケガにより落選……。
取り分けエステヴァン選手は、次世代の選手として今大会で戦列Debutする可能性を秘めていた選手だっただけに、落胆した逸材……。
とは言え、ネイマール選手の『電撃復帰』も胸中は複雑で、2010年代は確かにトップ選手。
そしてバルセロナ時代のチームメイトであるリオネル・メッシ選手(アルゼンチン代表 インテル・マイアミ アメリカ)&当時ライバル(レアル)として対峙したクリスティアーノ・ロナウド選手(ポルトガル代表 アル・ナスル サウジアラビア)のような威光も、申し訳ないが感じない……。
言葉は悪いが、過去の選手というのが僕の観方です……。
さて今大会のセレソンの顔ぶれから全体を俯瞰すると、今大会のブラジル代表は、華やかさより守備をベースにしたリアリズム!
“美しく勝つ”ことだけではなく、“勝ち切る”采配になるだろう。
その意味で、アンチェロッティ監督の存在は興味深い。
さてセレソンの入ったグループCは、モロッコ・ハイチ・スコットランドと同組。
僕は組み合わせ決定後、48ヵ国第1戦を見渡した時、モロッコ戦は注目しているカードでした。
というのも、モロッコ代表は前回大会でアフリカ勢初であり、セレソンが超えられなかったベスト4に到達したチーム。
スコットランド代表も、ヨーロッパの厳しい舞台を勝ち抜いてきた国。
ハイチ代表も、北中米大会という舞台で何かを起こす可能性を秘めている。
ここまでセレソンについて【ネガティブ】要素を挙げてきた感は否めない……。
ここからは『ポジティブ』な要素を綴って〆たい!
今大会の『ワールドカップ北中米大会』は、北中米地域では過去3度(1970年・1986年・1994年)行われてきたが、『ワールドカップメキシコ大会』(1970年)&『ワールドカップアメリカ大会』(1994年)は、いずれもブラジルが頂点に⚽
セレソンにとって縁起の良い舞台♪
そして『ワールドカップアメリカ大会』同様、2大大陸(南米&ヨーロッパ勢)にとって『未知』の大会でもあった『ワールドカップ日韓大会』(2002年)も制したのはセレソン⚽
同時に、最後に頂点へ立った大会でもある……。
ロナウド、リバウド、ロナウジーニョ、カフー、ロベルト・カルロスらが躍動した時代から、既に24年が経つ。
ブラジルにとって、6度目の優勝は最早『悲願』であり、同時に相反する言葉として、今もブラジル国民には『義務』のように語られる。
その重さを、今の選手たちはどう受け止めるのか?
監督が浮沈の鍵を握る大会!?
アンチェロッティ監督にとっては、クラブサッカーの名将から、代表チームでも歴史を動かす存在になれるかどうかの大会になる。
セレソンの王国再証明に注目すると同時に、ネイマール選手にはいい意味で前評判を覆して欲しい!
※※写真は『Sports Graphic Number 1145・1146・1147号 ~北中米W杯プレビュー~ 日本代表 悲願への論点』雑誌26854-7-23より転載しました。

これはテレビ&配信でも盛んに言われていることとして、サムライブルーがグループFを1位or2位で突破した場合、ベスト32でセレソンと『直接対決』する可能性がある!
昨年日本で行われた『親善試合』で、セレソンは2-3と逆転負け……。
ブラジル史上初めて、日本相手に黒星を献上した!
思えば『コンフェデレーションカップ(以下コンフェデ)2005』でブラジル相手に2-2。
この時、「親善試合とは違うコンフェデで日本が善戦した!」と期待した1年後、グループリーグで1-4と大敗……。
現実を残酷なまでに見せつけられたとともに、「本大会で本気になったブラジル」との差を感じてから20年……。
ここ2大会で相対する可能性もあったセレソンと再戦した場合、どのような筋書きになるのだろうか?
6月1日(月)~6月2日(火)執筆
♪この記事は精査のうえ、晴れてフィールドに出荷しています♪
~I want readers to read with a sunny mind!~
By Tomoki Nohara and Grow Up Com



