園(ソノ)○○
“集大成”の8年後に立つ怪物……。
2018年版※『蹴球独論 ポルトガル代表編⚽』では、僕はポルトガル代表をこう書き起こした。
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“プレイヤーとしての集大成!”
当時のクリスティアーノ・ロナウド選手(アル・ナスル サウジアラビア)は33歳。
それが8年後の『Fifaワールドカップ(以下ワールドカップ)北中米大会』でも、代表選出だけではなく、先発出場濃厚だから!!
その事実にまず驚かされる!?
レアルでは、『UEFAチャンピオンズリーグ(以下CL)』で数々の栄光を掴み、リオネル・メッシ選手(インテル・マイアミ アメリカ)とともに『バロンドール』を分け合う時代を作った。
メッシ選手同様、【コンディション不良】などがなければ、本大会では間違いなく、6大会連続でワールドカップのピッチに立つだろう……。
メッシ選手との共通点!?
両者とも、クラブでの栄光に比べて長らく、代表としては頂点に届かなかった。
ポルトガルにとっても、『ワールドカップ』と『Euro』の2大大会制覇は悲願だった。
ルイス・フィーゴ&ルイ・コスタを擁した『黄金世代=1972年生まれ』も、ユースこそ制覇を果たしたものの、ついぞ『ワールドカップ』と『Euro』では世界の壁に跳ね返され続け……、地元開催となった『Euro2004』では決勝まで進みながら、ギリシャの旋風の前に屈することに……。この時、フィーゴとともにピッチに立ったのが、若きロナウド選手だった。
あれから12年……、ロナウド選手率いるポルトガルは、ついに『Euro2016』で初優勝。
決勝の相手は開催国フランス。
ロナウド選手自身は【負傷交代】しながらも、ベンチから味方を鼓舞し、ポルトガル史上初の欧州制覇を掴んだ。
残された称号は、ワールドカップのみ。
2018年版では、僕はそのロナウド選手を“集大成”としてみ(魅・観)ていた。
ところが……。
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8年後の2026年。
クリスティアーノ・ロナウド選手は、まだポルトガル代表にいる。
それどころか、代表メンバーに名を連ね、スタメン候補として今大会を迎えている。
最早バケモノ!?
33歳で“集大成”と綴った選手が、41歳でなおワールドカップのピッチに立とうとしている。
これをどう表現すればいいのだろうか?
若き日のロナウド選手は、Z世代&α世代は信じられないかもしれないが、右ウィングとして相手を抜き去るスピードが持ち味の選手でした。
日本代表で例を挙げるなら、カズこと三浦知良選手(福島ユナイテッド)だろうか? ブラジルでの若き駆け出し時代は右ウィングとしてスピードと技術を磨き、日本帰国後はゴール前で仕留めるストライカーとして時代を作った。
もちろんロナウド選手とは時代も違うが、プレースタイルを変えながらゴール前で生き続けるという意味では、カズ選手の姿と重なる部分もある。
若き日のロナウド選手はウィングとしてスピードを生かし、ドリブルで相手を切り裂くプレースタイルから、ゴール前で決定機を確実に仕留めるゴールゲッターへ変貌していった。
それが、限られた局面で最大の仕事をするストライカーへ変貌!
2010年代以降は、ロナウド選手=レアル、メッシ選手=バルサという構図で、『エル・クラシコ』含め、個人ではゴール数&バロンドール、クラブでは覇権を争い、双方に幾重ものタイトルを齎した。
だからこそ、今大会のポルトガル代表をみ(魅・観)るうえで、ひとつ大きなポイントがある。
ただ8年の変化の中で……、ポルトガル代表で違うことがある!
奇しくもメッシ選手擁するアルゼンチン代表が前大会の『ワールドカップカタール大会』(2022年)で……、
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“メッシ依存症”のチームが、2022年に“メッシとともに勝つチーム”へ変わった。
同様に2018年版では、ロナウド選手がチームの中心であることに疑いはなかったが、今大会のチームは、ポルトガル代表=ロナウド選手だけのチームではない。
これはロナウド選手が全盛期を過ぎたからという理由ではなく、攻守でワールドクラスの精鋭が揃っているからである。
中盤&DFの充実度は、過去最高クラスと言っていいくらい。
ヨーロッパ初制覇を成し遂げた『Euro2016』を含めても……。
筆頭はヴィティーニャ選手(パリ・サンジェルマン 以下PSG フランス)。PSGのみならず、今や代表でも中盤を指揮するマエストロ。
欠かせない逸材に! 是非読者の皆さんも注目して欲しい逸材です!!
そして2018年版で注目したベルナルド・シウバ選手(マンチェスター・シティ イングランド)は、今やポルトガルの攻撃に知性とリズムを与える存在に。
他にも、同PSGの左サイドバックのヌーノ・メンデス選手。
マンチェスター・ユナイテッド(以下ユナイテッド)再建に大きく貢献したブルーノ・フェルナンデス選手と、『Euro2024』からの2年間だけでも「こんなにポルトガル代表って層が厚かったっけ?」と驚くくらいの陣容が揃っています!
こうして今大会のポルトガルは、ロナウド選手の国でありながら、ロナウド選手だけに依存しないチームになっている。
今大会から前後半途中に設けられる……。
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『給水タイム』である。
もちろん昨今の【地球温暖化】はおろか【地球沸騰化】と揶揄される暑さを伴う時代……、主に6月~7月に開催される『ワールドカップ』本大会において必然だっただろう!
これは単なる『水分補給』の時間ではない。
選手の疲労回復の他にも、
・監督の戦術修正。
・試合の流れのリセット。
・交代カードの使い方にも影響を与える可能性も出てくるだろう。
これは私見なのだが、ロナウド選手を先発ではなく、『ジョーカー=切り札』として試合途中から出場させる起用はどうだろうか?
これも先に記したことに繋がる、現ポルトガル代表の層の厚さ。
長年ワントップをロナウド選手が担ってきたが、今やゴンサロ・ラモス選手(PSG)もいる。
ラモス選手&ヴィティーニャ選手&メンデス選手は今シーズンPSGでプレー。
連携面で寧ろ『一日の長』があるくらいである!
まだ『CL』決勝戦やサムライブルーのアイスランド戦などで『給水タイム』が実施され、試合の流れが一度切れる感覚がありましたが、このルール変更の本当の影響は、ワールドカップ本大会を通して徐々に見えてくると踏んでいるのであるが……。
もちろんスタメンで最初からピッチに立つロナウド選手。
それはそれでもちろん『迫力』がある。
だが、もし給水タイム後、あるいは後半の勝負所にジョーカーとしてロナウド選手が出てくるとしたら?
相手チームにとって、これほどイヤなことはないのではないか?
1994年の『ワールドカップアメリカ大会』を“灼熱の大会”と称したくらい、それが当時より暑いことは確実の北中米の大会。
当然、守備陣の足も重くなる。
そのタイミングで、ゴール前の嗅覚だけは衰えないロナウド選手がピッチに入ってくる。
これは本当に脅威で怖い。
41歳のロナウド選手を、90分間走らせ続けるのではなく、最も危険な時間帯に最も危険な場所へ置く。
それができるなら、否、できるくらいの戦力が今大会のポルトガルにはあるので!
ロベルト・マルティネス監督がどのような決断を下すかは分からない。
実はポルトガル代表については、本大会前の『親善試合』、現地10日(水)のナイジェリア戦のスタメンを観たうえで書き起こそうと決め、ロナウド選手はスタメンで出場!
マルティネス監督は、ロナウド選手を絶対的エースとして今大会もスタメンで起用するのだろうか?
初戦のコンゴ民主共和国戦を注目したい!
前後してしまったが……、今大会のポルトガルはグループK。
同組はコンゴ民主共和国、ウズベキスタン、コロンビア。
・初戦はコンゴ民主共和国。身体能力とスピードを持つアフリカ勢との初戦は、決して簡単ではない。
・2戦目以降にはアジアの新鋭ウズベキスタン。
・3戦目はコロンビアが待つ。特にコロンビアは南米らしい個の強度としたたかさを持つ難敵。
ポルトガルが本命であることは間違いないが、グループリーグから油断はできない。
※写真は『Sports Graphic Number 1145・1146・1147号 ~北中米W杯プレビュー~ 日本代表 悲願への論点』雑誌26854-7-23より転載しました。

今大会優勝候補&対抗馬をスペインorフランスにするか思案する一方で、ダークホースをアルゼンチン、イングランドではなく、ポルトガルに!
実は※※2018年版でも“ダークホース”と書いたポルトガルに! ただ今大会の印象は少し違う。
当時を思い返してみると、ポルトガルが『Euro2016』を制した実績が大きかった。
人によってはポルトガルを優勝候補の一角に入れているかもしれない!
それくらいのポテンシャルが今大会のポルトガルにはありますからね!!
ロナウド選手にとって、今大会は本当に最後のワールドカップになるだろう。
だが、そう思わせながら何度も常識を裏切ってきたのが、ロナウドという選手である。
終わるのか。
終わらないのか。
いや、終わらせないのか。
ポルトガル代表にとって、今大会はロナウド選手の花道であると同時に、ロナウド選手がいなくなった後も強国であり続けられるかを示す大会でもある。
というのも次回2030年は『スペイン・ポルトガル・モロッコ大会』(2030年)と、ホスト国のひとつとして迎え入れる立場に!
その試金石として観ても面白い存在である!!
6月12日(金)執筆
♪この記事は精査のうえ、晴れてフィールドに出荷しています♪
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By Tomoki Nohara and Grow Up Com



